光熱費が年間20万円以上も安く!同じ家でもこんなに差が出る理由とは?

東日本大震災以降、電気料金が
じわじわと上昇し続けています。
特に暖房を使用する冬の時期は、電気の使用量が1年でもっとも高く家計への影響も大きな季節です。
しかし、この電気代が今の半分以下、年間20万円(※)以上も安くなると言ったら
あなたは信じられますか?

立地も家電も同じなのに、
光熱費が20万円も
安くなる家とは?

下の表は、東京近郊に建つ2軒の住宅(一戸建て)の光熱費をシミュレーションしたものです。もちろん、どちらも現行の「省エネルギー基準」をクリアした住宅で、使用している家電は同じ。日あたり・日照時間も同一のものとしてシミュレーションしたものです。

※本シミュレーションは、エネルギーパスに係る審査及び第三者認証機関である日本ERI株式会社の審査基準に則し、全館暖冷房を実施した場合のものになります。全館暖冷房とは、住宅全体を24時間、冬期は20℃以上、夏期は27℃以下に維持して、年間を通じて室内環境を健康で快適な状態で維持する空調方式です。

その差は、年間で20万円以上、2倍以上の差がついています。ちょっと信じがたい結果ですが、そこにはきちんとした理由があるのです。この光熱費の謎、一緒に解いていきましょう。

ヒント1

家の中でもっとも消費電力が
大きい家電はなんだろう?

家全体の光熱費を考える上で、まずは消費電力の大きいものから探っていきましょう。家の中でもっとも電気を食う家電・・・、何だと思いますか?

それは「エアコン」です。東京で暮らしていると、エアコンをつけないで快適に暮らせる時期は、実は1年のうち3~4ヶ月しかありません。そうすると、1年の約3/4はエアコンで室内の温度を調整していることになりますので、エアコンの消費電力を低く抑えることは、光熱費を下げる上で大きなポイントになります。

ではエアコンの消費電力を抑えるにはどうすればよいのでしょうか?
それは、一度暖めた(冷やした)室内の空気をできるだけ長く、その温度に保つことです。言われてみれば当たり前のことですが、実は家によってかなりの差があります。
ポイントになるのは、建物の「断熱性」と「気密性」です。断熱とは、屋根、壁、窓など、外気と接する部分から、寒さ(暑さ)が伝わらないようにすること。そして気密とは、室内の空気ができるだけ外に逃げない、また同時に外気が室内に入らないようにすることです。昔はよく「すきま風」と言いましたが、気密性の低い家ほど「すきま風」が入ると言えばイメージしやすいでしょうか。
どうやら、この2つの住宅は「断熱性」と「気密性」に大きな差がありそうです。

ヒント2

「省エネルギー基準」には、
いくつかの種類と等級がある

昨今、日本では住宅の「省エネルギー化」が推進されています。しかし、その領域で最先端をいくのはドイツをはじめとするヨーロッパ諸国です。寒さの厳しいヨーロッパの省エネルギー基準は、家全体をシェルターのように断熱して、エアコンなしでも快適な温度を保てるほどです。
また、「エネルギーパス」という制度により、各住宅の燃費性能が「等級」という形で可視化され、誰でも一目でわかるように表示が義務づけられています。

(ドイツのエネルギーパス 建物の燃費性能が一目でわかる)
出典:日本ERI

一方、日本でも2013年の法改正で、建物の燃費性能の表示が義務づけられることになりました。そこで生まれたのが、「BELS(ベルス)」という制度です。BELSは日本の「省エネ基準(平成25年基準)」に合わせて、5段階の等級でその性能を表すものです。

(BELSは★の数で性能を表示している)
出典:日本ERI

しかし、ここで知っておかなくてはいけないことがあります。
日本の「省エネ基準(平成25年基準)」は世界的に見るとかなりレベルが低く、実はヨーロッパの最低基準程度の水準なのです。そこで、よりヨーロッパの基準に近い性能表示ができないか、という思想で生まれたのが、もうひとつの制度「(日本版)エネルギーパス」です。「(日本版)エネルギーパス」では、住宅の燃費性能を、最高等級の「S+」から「E」までの7段階の等級で表示しています。

つまり、日本には「BELS」「エネルギーパス」など、いくつかの省エネルギー基準があり、その等級のレベルも表示方法もバラバラなのです。先ほどの2つの住宅、『どちらの家も、現行の省エネルギー基準をクリアした住宅である』と書かれていましたが、どうやら異なる基準で評価されていたようです。


それでは、正解を見ていきましょう。

正解

住宅Aは「省エネ基準(平成25年基準)」
住宅Bは「エネルギーパス 『S+』ランク」の家だったから

なぜ一見同じような住宅で、光熱費に年間20万円もの差が生まれたのか。それは住宅そのものがもつ「基本性能」に大きな差があったからです。日本独自の「省エネ基準(平成25年基準)」と、ドイツのエネルギーパスを参考に作られた「(日本版)エネルギーパス」では、そもそも要求される断熱性、気密性に大きな差があります。エネルギーパス最高等級の「S+」であれば、光熱費に年間20万円の差が出ることは十分にあり得ることなのです。

家を建てる時に、
最初に考えなくてはいけない
2つのポイント

ここまでのお話で、お気づきのことと思いますが、家を建てる時に最初に考えなくてはいけない2つの大きなポイントがあります。

①家の「基本性能」を見極める

断熱性、気密性など家そのものが持っている「基本性能」は、後から変えることができません。なぜなら、基本性能は「基礎」「壁」「屋根」といった、建物の躯体(くたい)部分の性能に大きく影響を受けるからです。もしこれを変えようとすれば、建替えに匹敵するほどの莫大な費用がかかることになるでしょう。だからこそ、家を建てるときはこの「基本性能」を最初に考えなければなりません。エアコンなどの家電製品は買い換えることができます。間取りや内装もリフォームすることができます。しかし家の基本性能による「寒さ」「暑さ」、そして光熱費などの生活コストは、数十年にもわたり暮らしに大きな影響を与えてしまうからです。

②共通の基準(ものさし)で
比較しよう

複数のハウスメーカーを比較するときには、同じ基準(ものさし)で比較しなければ意味がありません。各社のカタログでは、それぞれ独自の視点で自社の住宅の良さを表現しています。特に「断熱性」「気密性」といった住宅の基本性能については、一般にはあまりなじみがなく、難解に感じられるものが多いかもしれません。そのような時は、先ほどのBELSやエネルギーパスといった、第三者が認証をおこなっている共通の基準を用いて比較してみるとよいでしょう。

THE HOMEはエネルギーパス「S+」ランク。
世界基準の“燃費のいい住まい” 

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