耐火性fire resistance
木は鉄よりも強し。木の力で家族を守る、火災に強い住まい。
鉄骨よりも火に強いことが立証されている、厚みのある木材をふんだんに使用。
さらに延焼・類焼を防ぐファイアーストップ構造や石膏ボードで、耐火性を高めています。
「鉄」よりも火に強い特性を持つ「木」を、ふんだんに使用することで耐火性を高める
太く厚みのある木材は火災の際、表層部が焦げるだけで内部まで燃焼することはほとんどありません。また同一強度の2×4木材と鉄骨材による燃焼実験でも、鉄が550℃で軟化するのに対し、木は高温による強度の低下がほとんどないなど、木は鉄よりも火に強いことが実証されています。
THE HOMEは、そんな優れた性質を持つ木をふんだんに使用することで、高い耐火性を実現しています。
炭化して燃えにくい木材。
針葉樹の場合で、30分間に約2㎝の炭化するだけにとどまります。
「火災に強い住まい」の鍵は石膏ボードにあり
万一の際、水蒸気を発生させて火災の拡大を防止
約21%の結晶水を含む石膏ボードは、炎に触れると水蒸気を発生させます。水蒸気は、12.5㎜厚の石膏ボードで約25分間発生し続けることから、火災の際、壁内構造木材の発火温度(約450℃)に達するまでの時間を大幅に遅らせ、延焼を防止します。THE HOMEでは、そんな石膏ボードをすべての天井と壁の内側全面に採用。さらに1階天井には二重貼りすることで、より「火災に強い住まい」を実現しています。
水蒸気を発生する石膏ボード
建設(現 国土交通)省が行った火災実験でツーバイフォー住宅は抜群の耐火性を実証
火災実験において木造軸組み工法では1,000℃に達するまでわずか10分程度だったのに対し、ツーバイフォー住宅は約35〜40分かかりました。
震災直後の火災を想定した実験でも、発火後1階部分が燃えつきるまでに73分を要するという抜群の耐火性を発揮しました。
隣家で火災が発生した際の外壁の表面温度は800℃
ツーバイフォー住宅は外部火災にも強さを発揮
火災実験において木造軸組み工法では1,000℃に達するまでわずか10分程度だったのに対し、ツーバイフォー住宅は約35〜40分かかりました。
震災直後の火災を想定した実験でも、発火後1階部分が燃えつきるまでに73分を要するという抜群の耐火性を発揮しました。
大震災直後の出火を想定した実物大実験では、1階居室から出火後、60分を経過しても2階への延焼なし
1987年に実施された実験によれば、1階居室から出火後、60分を経過しても2階への延焼はなく、73分経過した消火直前でも3階南の居室と小屋裏の温度は500℃に達することなく火も入らないなど、高い耐火性が実証されました。
発火から5分経過
1階リビングの開放した窓から黒煙がたち昇りはじめる。
10分経過
高熱のため1階キッチンの窓ガラスが割れ、黒煙が建物全体を覆う。
20分経過
キッチン以外の1階の窓ガラスも割れ、全面から炎が出る。
1階キッチン、リビングは鎮火状態へ。
40分経過
可燃物が燃え尽きた1階キッチン、リビングの炎が小さくなる。
70分経過
3階南の寝室に設置された木製サッシは燃えているものの、
落下せず、ガラスも割れていない。
73分経過
消火直前。実験を中止した段階で、3階南の居室と小屋裏は500℃には達せず、火も入らなかった。
※(一社)日本ツーバイフォー建築協会と独立行政法人建築研究所(当時)などが共同実施した実物大火災実験
耐火・耐震実験の結果、耐火構造認定を取得
ツーバイフォー工法による特殊建築物の建築が可能に
2003年から2004年にかけて繰り返し行われた実験の結果、ツーバイフォー工法が木造住宅としては初の※1耐火構造認定を取得。これにより、防火地域でのツーバイフォー住宅(100㎡超)をはじめ4階建ての住宅や共同住宅、さらに商業施設、ホテル、病院等の特殊建築物や、建築基準法以外に耐火建築物の制限がかかる高齢者向け施設や幼稚園、保育園等の非住宅についても建築が可能※2となりました。
※1:(一社)日本ツーバイフォー建築協会とカナダ林産業審議会が共同で取得した大臣認定
※2:「枠組壁工法耐火建築物標準仕様書」に準ずる。
セルコホームが建設したツーバイフォー工法 大規模木造建築(一例)
博光運輸倉庫(福岡県福岡市) ○用途:倉庫 ○延べ床面積:972.53
秋保ヴィレッジ㈱農産物直売所『アグリエの森』(宮城県仙台市)○用途:店舗・工場 ○延べ床面積:1,974.45㎡