○用途:倉庫
○構造:枠組み壁工法
○階数:地上1階
○延べ床面積:972.53㎡
大規模木造建築にはいくつかの工法があり、外周部に2×4材や2×6材を使用するツーバイフォー工法もそのひとつです。床・壁・屋根が一体となった六面体構造は、力が一点に加わっても、建物全体で受け止め、力を分散・吸収し、荷重が一部分に集中するのを防ぐほか、建物の変形や倒壊を防ぐといったメリットもあります。
引張比強度は鉄の4.4倍で、圧縮比強度はコンクリートの9.5倍。〝木〟は、軽量にもかかわらず高い強度を誇り、温もりや香り、柔軟性、調湿作用、衝撃や音の吸収など、優れた機能を持っている構造材です。セルコホームの大規模木造建築は、想像以上に優れた特性を持つ木の力を、最新技術で引き出しています。
トラス構造は、三角形を基本単位として組み合わせることで強度の高い建物を造り出す骨組み構造です。三角形がつり合うと、構造部にかかる力を軸力のみに単純化して負担できるため、構造体の安定化を図ることができます。構造体が変形しにくく、大きな構造物や空間を造るのに適していることから、柱のない大空間を造り出すことが可能です。
窓には、大規模木造建築では珍しいカナダ製高性能PVCサッシを採用。このサッシは、一般的なアルミサッシに比べて熱が伝わりにくく、結露の発生を大幅に抑えることができるのが特徴です。また、サッシフレーム内にはハニカム構造を採用することで、さらに断熱性能を高めています。防火窓として準防火地域にも対応可能です。
特殊金属膜を2度コーティングすることで遮熱性・断熱性を高めたLow-E2加工のガラスを採用。さらにガラスとガラスの間には、空気層内の対流を防ぎ、窓の熱貫流率を小さくするため、アルゴンガスを注入。Low-E2加工の窓は、冬場の不快な結露の発生を抑えるだけでなく、夏場の冷房効率を高める役割も果たします。
堅牢な躯体を基本に、高い断熱性を誇る高性能グラスウール32K相当を高密度で採用することで、抜群の断熱効果を実現しました。冬は室内の熱を逃がさず、夏は外の暑さを遮断することで、建物を利用される方々が一年を通して心地よく過ごすことができる快適な環境を提供します。