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カナダは環境保全に積極的に取り組んでいる。大気や水の質を保ち、自然を守り、野生生物を保護している。20世紀の初頭以来、国内の保護地域は数、規模、種類ともに拡大。1950年に国土の2%に過ぎなかった保護地域は1993年時点で約8.9%、面積にして892,749Km2まで拡大し、環境保全を目的とした国の指定地域は約3,000ヶ所に上る。多くの州政府が、より広範な地域を開発から保護する計画を実施するにつれて、これらの数字は伸びている。保護面積の大きさでは、すでにカナダはOECD諸国の中で第2位となっている。また、種の保存に関しても世界有数の記録を誇っており、危機に瀕した種の保護に熱心に取り組んでいる。カナダでの生息が知られている生物種のうち過去10年間に絶滅した種は皆無で、ウッドバイソンやアメリカ白ペリカンなどの個体数は大幅に増えた。 |

今日カナダは、持続可能な発展のモデルとして世界をリードするビジョンを掲げているが、それは世界でも有数の環境にやさしく、社会的責任を担った天然資源の管理、開発、利用、輸出を推進する国となることである。持続可能な森林管理においては、すでに世界的な指導者として認められている。持続可能な森林管理の作業モデルとして、カナダ全国に11の森林モデルが設定されており、また、日本も参加している、森林モデルの国際ネットワークづくりの展開を進めている。
現在、ほとんどすべての州は森林会社に、政府保有地における伐採をする場合には、その活動により予見されるすべての影響を検討し、土壌、野生生物、さらには気候への悪影響を最小限に食い止めるように義務づけている。州政府、産業界、労組、職業団体は、持続可能な森林管理を推進するための作業規準を採択しているか検討中であり、また、多くの企業が、カナダ規格協会(CSA)、国際標準化機構(ISO)、または森林管理協議会(FSC)より自社の森林または製品に対して環境に関する認証を受けている。さらに、国際森林条約の策定を始め、森林に関する国際討議の場でも指導的役割を果たしている。

また、ほとんどのカナダ人は、政府や企業は世界の生態系に対してより多くの配慮をなすべきであると考えており、これにより、生態学的な課題に革新的に取り組むカナダの環境産業が、世界的に高く評価されるまでに成長した。カナダの環境産業分野では6,000社を超える企業が、廃水管理、大気の質管理、固形廃棄物管理、有害廃棄物処理、土壌修復などの部門で活気を呈している。
この分野でカナダが指導的立場にある代表例がオンタリオ州ロックウッドに本拠を置くエコ・ロジック社のケース。同社は、ポリ塩化ビフェニール(PCB)に代表される有害な有機廃棄物を再利用したり、あるいは使い捨てが可能な製品に変換する革新的な技術を保有。同社の気相化学還元プロセスは、PCB汚染濃度の大小に拘わらず液体、固体、土壌を処理するもので日本の環境庁が初めて承認した唯一の技術だ。 |
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地球温暖化ガスの排出削減を始め、世界の環境保全に資すると思われる技術をもう一つ挙げると、きわめて有望視されている燃料電池の研究。バラード社、dbb燃料電池エンジン社、ディネテック社、グローバル・サーモ・エレクトリック社、スチュアート・エナジー・システム社などに代表される燃料電池の研究開発は、世界のエネルギー部門に画期的な技術をもたらすと期待されている。バラード社はすでに、固定燃料電池の分野で、日本の民間部門と重要な提携を結んでいる。
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